生地について|総理(=文生地)と岡
総理(そうり)も岡(おか)も、手ぬぐいによく使われる生地です。
総理は文生地(ぶんきじ)とも呼ばれています。2つは下記のような特徴があります。
【総理(そうり)】
20番手の太めの糸で作れているため、目が粗い分、ザラッとした質感で通気性に優れています。ざっくりとした太めの糸で織られているので、使っているうちにフカフカになってきます
【岡(おか)】
総理に比べ細い糸を使用しているため、やや薄手でしなやかな柔らかい肌触りです。使っているうちに滑らかな腰のない柔らかい使い心地になってきます。
総理|吸水性・通気性がある生地
総理という生地は、手ぬぐいやタオル等でよく使われる太めの糸(20番手)を使用しています。比較的目が粗く、布巾のような少しザラッとした感じ厚みがあります。ざっくりとした太めの糸で織られているので使っているうちにフカフカになってきます。
吸水性・通気性があり、汗をかくことが想定されるシーンに向いている生地です。
総理って不思議な名前だなと思われるかも知れませんが、その由来は、関西に総理晒(そうりさらし)という名前で手ぬぐい生地を販売していた商社があり、この商社が時代の流れに乗って大量に販売をしたことから、20番手で織られた手ぬぐいを「総理」と呼ぶようになったという説があります。「文」の由来は不明です。
岡|肌触りが良く、風合いが柔らかい
細めの糸(30番手)を使用していることから、1枚の生地に使用する糸の本数が多くなり、薄手でサラッとした印象の生地です。使っているうちになめらかな柔らかい使い心地になってきます。密に織られており、染める時、文生地に比べ細かい柄を表現しやすい生地です。
名前の由来は、栃木県真岡(もおか)地方に由来しているようです。江戸時代から明治にかけて真岡地方は上質な綿の産地で、「真岡木綿(もおかもめん)」として全国に流通していました。この木綿にあやかり、30番手の綿糸を使う生地を「岡」と呼ぶようになったという説があります。
総理も岡も昔ながらのシャトル織機を用い、非常に低速で織りあげていますので、糸に負担がかからず、凹凸のある柔らかい風合いをお楽しみいただけます。
幻のシャトル機についてはこちら↓
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